マシュマロお返事

 

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 マシュマロを送ってくださり有難うございます。

 漫画にしろ小説にしろ投稿するものが本編の雰囲気と比べてどうしても大分薄暗い話ばかりになってしまうのが自分でもどうなんだと思っていたのですが、気に入っていただけて嬉しいです。

 

 ご参考になるか分かりませんがどういう風にネタを書いてるかというご質問を頂いたのであまり講釈できるほどのものは持ち合わせていませんがお話ししようと思います。

 

 

創作スタイルについて

 漫画として描く話にしろ小説で書く場合にしろたった一つの台詞から発展させています。

 例えばツイッターで投稿した『「👻」』の話は 以下の動画(閲覧注意)

[Boy in the Box 全米を揺るがせた凶悪事件 世界史未解決事件File.No.38 - YouTube]

を流し聴きしていた時に8:18辺りで語られていた部分からふとクに言わせてみたくなって描いた話で、幼少期ガに学生クが語るワンシーンが浮かんだのでそこからそのセリフを言わせるのにはどういうシチュエーションがいいかと考えた際に直ぐにオカルトからホラー映画という連想でそのままとんとんと話の流れが決まりました。

 こういった事件事故事象や化学系動画でふとした一文から二次創作のネタにしていたりしています。

 

 プロットイメージとして殴り書きで大雑把にこんな感じで書いたりしてます。

 

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 画像は話の流れに沿って添付していますが描き出した時は最初に二枚目から一枚目、三枚目という流れで描いています。

 この段階ではコマ割りとかは完全に無視して頭の中にある描きたいシーンの大体の雰囲気を書き出している段階です。

 

 最初は大体漫画で描こうと思ってネタを考えるのですが、ネタを固めているうちに漫画で描くにも10pどころでは収まらない、もっとガッツリした長い話になった場合には上のような絵を描かずにメモ帳で手始めに使いたいセリフや描写を箇条書きでいくつか書き出しておき、そのセリフから話を拡げてとりあえずばらばらにピースを創り、最後にシーンを綺麗につなぐための流れを考えるといった形でストーリーを書いています。感覚としてはパズルみたいな感じで文章を組み立ている感じで。

 そうしてプロットのつもりで書いていた文章が長すぎるあまり漫画にするには労力があるけど、このまま埋もれたままにするのももったいないと思って文章を第三者にも読みやすいように文体を整え小説という形にして投稿したりしています。

 途中上手く話が繋がらないと感じた時は最初の構成の時とは別の個所に文を持っていて組み込んだり、最初に書きだしておいた使いたかった台詞を思い切って一気に切り取って捨ててしまう、または別の機会に使える可能性の為に別のメモ帳に保存しておいたりしてます。

 またセリフ回し、文章構成に関してはある程度書き進めては一度読み返し、誤字脱字の確認だけでなく目に余るくらい同じ単語を使っている場合は最低でも十行以内には同じ単語の使用を控えるという縛りを設けて別の言い回しに書き換えたり、キャラの台詞の接続語や語尾、ら抜き言葉などのひらがな一単語に至るまでキャラらしさが守れているかどうかを意識したりしています。

 例えばガの台詞では「~じゃん?/じゃねえのか?」「~だろ/だろうが」「~だぜ」(語尾)「だがよ」(口答え)などの言い回しや「アンタ」(フランクめな相手の呼び方)「テメエ」(怒った時の相手の呼び方)など荒っぽかったりかなりフランクな雰囲気。

 クの場合は「~ではないのか?」「~だろう」「~だ」などの語尾や「お前」「貴様」などの少し威圧的な言葉遣い。

  リは「~じゃないのか?」「~だろ/だろう」「~だ」「お前」「キサマ」等ガとクの中間みたいな口調。

 アちゃんは「~じゃない?/じゃないの?」「~でしょ」にしたり等々キャラごとの言葉遣いの差異をしっかりつけるように心掛けてます。

 他にも仕方がないという言い回し一つとってもガなら「しょうがねえ」、リなら「しょうがない」クなら「仕方ない」みたいな。

 些細な事かもしれないですけどとにかく私的に重要なのは「書き手自身の普段使いの口調を出さない」というのが一番大きいです。

 実際読者の方がどれだけ気付いてくれるかはわかりませんし自己満足でしかありませんが、態々「」の前に名前を書かずとも誰が喋っているのかを字面で区別できるように言葉の固さのレベル分けをしています。

 以前、いつだったかツイッターで小説を読むときに文字を頭の中で映像として置換できるか否かという呟きを見かけて(呟き主は映像化できず文字を文字としてのみ認知するタイプのようでした)そういうタイプの人にもきっちりと状況を把握してもらうために、かと言って書きすぎると諄くなるかもしれないと思いながらもシーンが移動した時のキャラや状況の説明を入れたりしています。

 同時に文章構成が自分の独りよがり状態になってしまっていないか、自分で考えた話なので当然自分には分かっている流れでも、読者からすれば言葉足らずで何が起こっているのかわかってもらえていないと意味が無いので時間をおいて不足がないかを確認したり勢いで描いた時は綺麗な流れだったつもりでも忘れたころに読み返してみるとなんだこの部分の話の流れどうなってんだと思うこともあるのでそういう意味でも何度も確認作業をしたりしています。

 一時期二次創作の妄想に浸り過ぎて原作を見返した時のキャラの扱いが妄想と違うギャップに気持ち悪さを覚えてしまい、酷い時にはガチでこんなの私の○○じゃないというヤバい考えが頭を過り自分で自分にゾっとしたのと、その起伏を何度か繰り返しては原作を冒涜しているのではと考えたり、それが原因でジャンル離れ(自滅)してしまったりと悩みに悩んで最終的にそれでも二次創作をしたいという欲求が勝り、自分の中で折り合いをつけた結果現在の創作スタイルに至ります。

 そういった考え方が今の二次創作作品の作り方に出ているのかもしれません。

 何よりも完全に自分の好き勝手にキャラを動かすよりもこのキャラはこう動きそう、こういう言動をしそう、自分はこういう風にキャラを動かしたいけど、キャラはこういうことはしなさそうだから最終的に自分の思い描いた方に話を進めるのにキャラらしさを保ったまま持っていくにはどうするか考えたり等々というある程度縛りがあった方が自分としては逆に創作しやすく、思い通りに動かない方が個人的に面白い話が書けるなと感じました。それにその方が時々原作厨スイッチに切り替わった時にも抵抗と罪悪感が少ないのでジャンル活動の寿命が延びるんです。

 所詮自分の中で折り合いが付けられたラインであって傍から見ればいうて結構原作逸脱甚だしいし好き勝手やってるじゃんともとられそうですが。

 結局はあくまでも「自分が読みたい二次創作」を自分で実現させているだけで、傍から見ればたかだか二次創作に科す枷が重すぎると思われるかもしれませんが、その枷の重さが丁度良いというか、これが今の自分にとって一番息がしやすく、落ち着く考え方です。

 正直なところ考え方が自分でも面倒くさすぎて参考にならないだろうなと思っていますが大体こんな感じです。

 

 蛇足ですが影響を受けている小説家は立原えりか、芥川龍之介山岡荘八蕪木統文です。

 

同人誌について

 同人誌はいつかは出したいなと思いつつも本を出す場合筆がべらぼうに遅いだけでなく大体話を書こうとすると初期想定の倍々のページ数になってしまう為一冊描くのが一年越しになってしまったりするので自分で出しあぐねてしまうのですが、せめてツイッターで投稿しているWEB再録というか小説と漫画の描き直し+書下ろしまとめ本とかを出せたらなと思っています。(本当は漫画を描く為に考えた某小説を漫画に書き直せればいいと思うのですが120pどころで収まらない気がするので…)

 必ずしも実現できるか補償いたしかねますが期待せずにお待ちいただければ幸いです。

 

 

 最後に、以前にもマシュマロを送ってくださった分も含めて重ねてお礼申し上げます。バットマンと相棒のロビンの関係性がクとガなので機会があれば見てください☺

 メッセージ有難うございました。🙇‍♂️